きっかけを生み出す場をつくる

学びの場と働く場の橋渡しをすることを仕事にしています。「いかに学び、いかに生きるか」がマイテーマ。

適切な目標を設定するということ

今日は、先日読んだ本について。

 

小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

  • 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,黒沢 健二,松永 肇一,美谷 広海,祐佳 ヤング
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/01/11
  • メディア: 単行本
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 印象に残ったのはこの部分。

長いタスクリストは分解し、小さな決断、小さな勝利を積み重ねることでモチベーションを維持するということ。

大したことじゃないかもしれないけど、小さな勝利を積み重ねることでモチベーションを維持しようということには、これまであまり意識を向けることがなかったのでハッとさせられた。

タスクリストにチェックを入れてタスクが消えた瞬間、ほんの少しだけど達成感を感じることができる。これを積み重ねることがモチベーションにつながる。

長い道のりでも、(なぐさめではなく)前に進んでいることが感じられれば、また歩みを進める原動力になる。

 

イチローも言っていたじゃないか。

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。

意識してやってみよう。

 

 

【本】シンプルに生きる

定期的に見返すと言えば、この本も。

シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう

シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう


手に取ったきっかけは忘れたのだけど、断捨離が流行り始めるかどうか、くらいの時期だったと思う。

4,5年前まで、私はかなりの浪費家だった。
ついつい、服やら雑貨やら、気に入ったものは買ってしまう。使わない文房具が、読まない本が、クローゼットの中に溜まっていく。そんな状態だった。

この本を読んでから、なのか、震災があって色々考えかたが変わったから、なのかはもう覚えてない。
でも、昔に比べると要らないものはかなり減ったし、持ちもの自体が減ったと思う。
まだまだシンプルライフにはほど遠いけど、「自分に必要なものの量」を考えるようになったことだけでもかなりの進歩じゃないかと思う。

いつか、自分の持ちもの全てをリストアップ出来るくらいになりたい。そしてそれらは全てお気に入りである、というのが理想中の理想。

好きなドラマ

私には、昔から好きで定期的に見返すドラマがいくつかある。

 

そのひとつがこれ。 

恋ノチカラ4巻セット [DVD]

恋ノチカラ4巻セット [DVD]

 

仕事で悩んでいるとき、何となく元気が出ないときにふと思い出して、見たくなる。

 

堤真一演じる貫井さんと、深津絵里が演じる籐子さんの軽快なやり取り。

坂口憲二や西村雅彦ら貫井企画のユニークなメンバー、仕事への前向きな姿勢やこだわり、熱意。 

最初に見たのは学生時代なのだけど、それから社会人を何年も経験した今は当時とはまた違う見方をしていて、その違いを楽しむのもまた面白い。

仕事にも恋愛にも素直でまっすぐな籐子さんの姿を見ていると何だか元気になれる、というのは変わらない魅力。

 

そして、女性への見方、年齢の基準もまた変わってきているのだなということも感じている。籐子さんはドラマ開始時点で30歳、未婚、彼氏なし。同級生たちはほぼ結婚していて子どももいる。

友人からは「仕事に生きる女」という見方をされている籐子さん。

(実際は、そこまで仕事仕事!という訳ではないのだけど友人への見栄もあって「今は仕事が忙しいし、結婚はまだいいかなぁ〜」なんて言っている)

女性の初婚年齢がほぼ30歳に近付きつつある近年、このドラマが放送されていた13年前よりは上がっていることだろう。実際、周りでも30代で未婚の女性多いし。

 

そういや、2012年のドラマ「結婚しない」 では菅野美穂は35歳だった。

未婚の女性の年齢も、上がってるのだなぁ。

 

いずれにしても、女性の生き方がもっと自由に描かれるようになったらいいのになぁ。

木を見て森も見る

人には大きく分けると二種類ある。
一つは一緒に仕事をしやすい人、もう一つは一緒に仕事をしにくい人だ。

自分にとって一緒に仕事がしやすいかしにくいかの基準に
「議論のレベルを合わせられるか」
というものがあることをこの一年くらいで感じている。

どうも議論が噛み合わないな、と思う時、この記事のことを思い出すようにしている。
いま、何の話をしているのか。 - デマこい!

ミーティングにしろ雑談にしろ、話が全く逸れることなく真っ直ぐ進むなんてことは有り得ない。そんな時に、「あ、今ちょっと寄り道してるな」とか「お、全体の話してるのにちょっと細かい話に入ったな」「今の話してたのにいきなり来年の話か…」となって話を中断されたり無理矢理元に引き戻そうとされたりすると、非常にそのあとの話がやりづらくなる。もしくは、話が逸れると逸れっぱなしの人も。

その辺りの、総論と各論、本題と雑談の行き来がスイスイできる人とは一緒に仕事がしやすいなと思える。

そして、自分もその移動がうまくできるようになりたいと思う。

続けることの難しさ

この記事を読んで、激しく頷いた。
ブロガーの才能とは、結局は続けることだと思う - ミニマリストは世界を救う!

とにかく、細くてもいいから長く続ける。そうすると遠くまで行けるって聞いたことがある。

そういえば、私は一つのことを長く続けたことがあまりない。一番長く続けたのは3歳やそこらで習い始めた水泳だろうか。嫌で嫌で仕方なかったが辞めたいと言い出せず小6まで週一回(ズル休みなんかもしながら)通い続けた。今思えば、水泳を習っていたおかげで風邪を引くことも少なく、そこそこ体力もあり、もともと運動音痴だったのが何とか体育で3がもらえるくらいには出来るようになったのかなと思う。だから嫌々ながらも水泳を習っていて良かったと今なら思える。そう、今なら。

これ、当時は何も思わなかった訳だから(というか、何のために習っているのかなんて考えもしなかった)
「もう嫌だ。水泳しんどいし辞める!」
って言ってたら、“今思えば”はない訳だ。

「やるかやらないか」もしくは「続けるか辞めるか」という選択に迫られた時、「それが何の役に立つのか」「何のためにやっているのか」が基準になってくると思うのだけど、それだけじゃないのかな。

何の役に立つのか分からないけど、とりあえずやってみる

とか、

面白いから/好きだからやる

とか、

モテたいから/○○くんがやってるからやる

とか、
続ける理由なんて何でもいいんじゃないかって思う。

これは内田樹さんの受け売りだけど、
やっている最中は自分がやっていることの価値をまだ理解できない。習得して初めてそれが何であるかを知るのである。
やる前からその価値を知ろうとするのは消費者としては正しい振る舞いだが、学びを得ようという者にはふさわしくない。
ということなのかな、と思う。



オーバースペック

前回の記事でも触れたように、PCを新しく買い替える為にいろんなサイトを見て情報収集をしていた。
一口にノートPCと言っても種類は多く、かといって特徴的な機種もあればそうでないものも多く、検討すればするほどどれでも良いように思えてくる。
(だからとりあえず実機を触って確かめようと思って販売店に出向いたのが前回のお話)

PCに限らず感じることではあるが、IT機器はもはやこれ以上求められるスペックはないのではないかと思うくらいオーバースペックのように思える。
つい4,5年前まではメモリ2GBもあれば十分で、SSDなんてなかったのに。
いまやメモリ4GB・SSD128GBは当たり前。CPUも第5世代〜第7世代へ。

けど、そんなスペックを本当に必要としてる人ってどのくらいいるんだろう。メモリとディスクの違いも分かってない人も多いのに…

スマホにしても同じ。
電車の中でスマホいじってる人を見ると大概はゲームかLINE。それに何万も払うのってどうなんだろう。

機能や性能は最低限に、安くて長く使えるものが出たらいいのにな。そんなことしたらメーカーが儲からないんだから無理な話なんだろうけど。

家電量販店にて

パソコン購入のため、家電量販店を訪れた日のこと。

あらかじめ、自分がパソコンに求める性能や機能、要素を洗い出して優先順位をつけ、それをもとにネットで下調べをしていくつか候補機種を絞った上での来店である。
パソコンコーナーに到着し、目当ての機種を見つけてキーボードを打ってみたり実物の大きさ・重さを持ち上げて確かめてみたり、ネットだけでは捉えきれない箇所を確認しようとする。

そこで、店員が話しかけてくる。
「何かおうかがいしましょうか?」

自分が重視するポイントはこういうところで、求める性能はこの位で、そうするとこの機種が一番条件に合うかなぁと思って今実機で確かめているのだと伝えると、
「よくご存知ですね。仰る通りです」

いやいや、それくらいネットで調べられるし…


それだけ何も考えずにくる客が多いということだろうか。

先の店員はまだこちらが買う気が無いことを悟るとさっさと去っていった。

そうこうしているうちに、また別の店員が寄ってくる。
次はあまりしゃべらない作戦に出た。
「この機種が気になってて…」
するとこちらが既に調べてきたことばかりをペラペラとしゃべり始めた。

ネットで調べられる情報しか客に与えられない店員は何のためにいるのだ…


そして二人の店員が共通して口に出したのは
「外でインターネット使われます?」という質問だった。
職場と家での使用がほとんどなのでモバイルルーターの類は持っていないし必要ない旨を伝えると、
「そうなんですね。実は今、こちらのプランにご契約いただくとパソコン本体が○万円引きになりまして…」と値引きトークが始まる。

え、ちょっと待って。私、

予算伝えてないよ?

まだ予算も聞いてないのに、いきなり値下げの条件を出すの?こっちはそこまで安さは求めてないんだけど。

なんだか、

どうせ安く買えたらいいんでしょ

って言われたような気がして腹が立った。悲しくなった。

確かに、最低限のコストで最大限の対価を手に入れることが賢い消費者としての振る舞いなのだろう。
けど、私はそれよりも買い物という行為を満足いくものにしたい。そしてそのプロセスを経て満足いくものを手に入れたい。ただ安く買えたらそれで良いというものではない。ネットでは知り得ない情報を知りたいし、店員とのコミュニケーションを楽しみながら買い物をしたい。そういう欲求を満たしてくれる店員には、この家電量販店では出会えなかった。
結果、満足いくパソコンを購入出来たものの、満足いく買い物(という体験)が出来なかったのであった。