きっかけを生み出す場をつくる

学びの場と働く場の橋渡しをすることを仕事にしています。「いかに学び、いかに生きるか」がマイテーマ。

年賀状って

年末三大行事といえば、大掃除と年賀状とおせち作りだろうか。

そのうちのひとつ、年賀状に関して、こんな記事を目にした。

年賀状の発行枚数が年々減少しているというものだが、私はもっと大幅に減っているものだと思っていた。最高枚数を記録した2003年なんて、つい最近じゃないか。
ただ、発行枚数の減少の一番の原因がインターネット・ソーシャルメディアスマホの普及とするならば、ここからの下降線はもっと急勾配を辿るだろう。

そもそも、年賀状は必要なのだろうか?
この問いには2種類ある。

  1. 年賀状を葉書で出す必要があるか?
  2. 年賀状を出すという行為そのものが必要か?
というものである。

1については色々な所で言われているように思うが、なるようにしかならないだろう。これだけスマホが普及し、手紙によるコミュニケーションと疎遠になった今、わざわざ住所録を引っ張り出してきて年賀状を出すという行為が煩わしくなるのは仕方がない。

2についても、なるようにしかならないだろうが、果たして10年後はどうなっているのだろうか。若者を中心に葉書の年賀状を出す文化が衰退し、LINEやFacebookで年賀状をやり取りするようになるのだろうか。それとも、何か新しいサービスが出てくるだろうか…

別に、年賀状の文化を否定したい訳じゃない。

年末の慌ただしい時期とはいえ、少なくとも一年に一度はその人のことを思い出し、言葉を綴る。人間は怠け者だから、そういう習慣がないとすぐに忘れてしまう。これまでの人生で、どれだけの人に支えられ、励まされてきたか。この一年を振り返り、お世話になった人に感謝の言葉を伝え、自分の近況を報告するツールとして、年賀状は機能しているのだと思う。

でも、形だけの年賀状なら、葉書だろうがSNSだろうが出さない方がマシだと思うというのが本音である。信頼関係が出来ている間柄であれば、年賀状なんて出さなくてもその後の人間関係には影響しないだろう。


…毎年、こんなことをぐだぐだ考えながらも、結局は親戚を中心に「とりあえず」年賀状を出すのである。