きっかけを生み出す場をつくる

学びの場と働く場の橋渡しをすることを仕事にしています。「いかに学び、いかに生きるか」がマイテーマ。

今あるものを磨き続けるということ

先日、ある経営者からこんな話を聞いた。

『中小企業は何かに特化しないといけない。何でもやる、という人は、何もできない。

店舗にしろサービスにしろ、広げたら広げるだけ薄まってしまう。深みがなくなる。

新しいものに手を出すと、そっちに目がいく。だからうちは新店舗は出さずに、今のお店を磨くことに力を入れている。
今あるものを徹底的に磨くことで、うちらしさが出る。』

ハッとさせられた。
私はよく、手帳やノートを買い替える。最後まで使い切らずに、気分を新しいものにするために、新しい手帳を買う。
当たり前だけど、新しい手帳を買ったくらいで変化が起こる訳がない。分かっていても、何かに行き詰まると、何か新しいものに手を出したくなる。

読書に飽きたら、英語の勉強をしてみたり。英語が嫌になったら、ランニングを始めてみたり。
結局、何も習慣になっていないし、何も身についていない。

ブログにしてもそうだ。
これまで何度、ブログを作っては続けられずまた新しいブログを作ってきたことか。
そうやってリセットする癖がついてしまうと、人間としての「粘り」がなくなってしまう気がする。

うまくいかない
先が見えない
そんな中でどれだけ粘れるか
希望を信じて努力を続けられるか

誰でもできること
でも
誰もがやっているわけではないこと

それを愚直にやり続けられる人
その理由をきちんと自分の中に持っている人
こういう人が「成功者」と呼ばれるのかな。

話を聞いていて、そう思った。